ニュースでよく聞く「派遣切り」と言う言葉
昨今の新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るう中、日本国内のニュースでも新型コロナウイルスの感染者数等のニュースが取り上げられると共に、 世界そして日本国内における経済への影響も報道されています。
その日々の報道の中、最近よく聞く言葉として
「派遣切り」
という言葉を“また”よく耳にするようになりました。
この「派遣切り」という言葉を聞くといつもモヤっとしてしまいます。。。
自分が18歳から26歳まで人材派遣業界で働いていたからだとは思いますが、
同じように感じている人もいるのではとも思います。
多分ニュースを聞いた大方の方が思うのは
『また、ピンハネをしている派遣会社がこんな業況になったから派遣社員・派遣スタッフを切り捨てて…』と思うのではないでしょうか?!?!
実はこれ、
大きな勘違いなのです…
派遣には2つの契約が基本的には存在します。
- 派遣を必要としている企業と派遣会社との契約(派遣契約)
- 派遣会社とスタッフとの契約(雇用契約)
今回の「派遣切り」と言うのは基本的には一般企業と派遣会社との契約が、
・期間中にも関わらず打ち切られる
・契約更新が無くなる
そして、その影響として派遣として働く方の仕事が急遽なくなることや次の派遣先の候補が無いことを言っています。
ですが、ニュースなど報道の言い方を聞いていると
さも、
人材派遣会社が派遣で働く人を無理矢理切っているような内容だったり、
派遣会社はやっぱり悪だというようなニュアンスが非常に多いと感じてます。
昔と違い日雇い派遣が減少している現在では派遣会社さんは上記のような状況に陥った場合、働く方への影響が出来るだけでないよう
次の派遣先を探すのに奔走したり、
休業中は休業補償をしたり、
やむを得ず雇用が無くなるときも解雇予告手当等
労働者派遣法や各種労働法にのっとり最大限の努力をしていると思います。
(違ってたらすいません…)
そうなったときに立ち止まって考えてほしいのですが、
本当の意味でこの状況を招いたのはどこなのかと?
人件費を出来るだけ固定費にしないために派遣会社さんを活用しながら、
外的要因や内的要因で企業としての利益が危ぶまれるとすぐに派遣会社さんにそのしわ寄せを投げる
責任がどこにあるかとかの問題では無く、物事の本質として出切れば考えて頂きたいなと思いつらつらと書きました…
働き方改革・Wワーク・複業など様々言われていますが、何かをやるには必ず何かがリスクとして付きまとう。
それを認識しどのように意思決定するかが大事だと思う。